One dimensional heat transfer with radiation#
問題の説明#
1次元方向の熱伝導解析で発生する温度を確認するベンチマークです。The Standard NAFEMS BenchmarksにT2として掲載されています。
条件#
ベンチマークに使用するメッシュは次の通りです。

条件図を次に示します。 A端 \(d\Omega_A\) は \(T_A =\) 1000K、B端 \(d\Omega_A\) は \(T_B =\) 300K常温への放射を定義します。 上端C \(d\Omega_C\) と下端D \(d\Omega_D\) は断熱とします。

入力する物性値は次の通りです。
材料物性 |
入力値 |
---|---|
熱伝導率 \(\kappa\) |
55.6 W/m℃ |
比熱 \(c\) |
460.0 J/kg℃ |
密度 \(\rho\) |
7850 kg/m^3 |
B端の放射率 \(\varepsilon\) |
0.98 |
ステファンボルツマン係数 \(\sigma\) |
5.67E-8 Wm^2・K^-4 |
定式化#
温度 \(\theta\) の熱方程式と境界条件は次のように書くことができます。
熱流速 \(q_B\) は次のように考えます。
形状係数 \(F\) は1とします。 また、線形として扱うため、1時間ステップ前の温度 \(\theta_{previous}\) を使用して次のように定義します。
\[q_B=\varepsilon \sigma F\left(\theta -T_B\right)\left(\theta_{previous} +T_B\right)\left(\theta_{previous} ^2+T_B^2\right)\]
結果と考察#
比較する結果はB端の温度です。参照値は927Kです。比較結果を示します。
Solver |
Type |
Order |
Shape |
Result |
Error |
---|---|---|---|---|---|
Reference value |
927 |
‐ |
|||
Commercial code |
DC2D4 |
1 |
quad |
927.009 |
0.00% |
Commercial code |
DC1D2 |
1 |
link |
927.009 |
0.00% |
Calculix 2.18 |
CPS4 |
1 |
quad |
927.008 |
0.00% |
Calculix 2.18 |
B31 |
1 |
bar |
927.008 |
0.00% |
Calculix 2.18のCPS4を使用した場合の温度分布のコンタを参考として次に示します。(このコンタで表示されている数字の単位は℃です)
